Garth EnnisとBecky Cloonanによる『The War』
Garth EnnisとBecky Cloonanが、核への不安と人間の苦悩を真摯に描く作品でタッグを組む。本作は、世界的な大惨事に対する一般市民の反応を、欠点はあるものの直感的に描き出したコミックである。

制作チームは苦痛を力強く技術的に巧みに描写しているが、物語は重厚なテーマに見合うだけのキャラクターの深みを提供できていない。Becky Cloonanのアートはキャラクターの悲劇を効果的に捉えているものの、物語は最終的に空虚な悲惨さの追求に終わっている。その生々しい激しさにもかかわらず、シリーズは前提を超えて目指していた深いメッセージを伝えるには至っていない。最終的な仕上がりは、意図された感情的なインパクトよりも、読者に冷めた感覚を残すものとなっている。



